01新幹線軌道工事
東海道新幹線地震対策(脱線・逸脱防止)工事
平成16年10月23日に発生した新潟県中越地震では多くの死傷者が出るなど甚大な被害となり、鉄道では上越新幹線で「とき385号」が新幹線史上で初めて地震で脱線するという被害を受けました。これを契機に東海道新幹線では、地震時の脱線を極力防止する対策が確立され平成21年から、ほぼ全線を対象に工事が進められています。軌道の対策工事としては敷設レールの内側にガードを取付け車輪の逸脱を防止する「脱線防止ガード」、地震時にバラストが横方向に流出して線路が歪曲するのを防止するために、特殊な土嚢袋にバラストを詰めて積み上げる「ジオテキバッグ敷設」があり、これらの対策は最盛期を迎え、将来、予測される大規模な地震災害から線路を守るという社会的使命感をもって計画的に推進しています。また、JR東海リニア・鉄道館には若手社員が中心となって製作した、これらの2つの地震対策工事の模型が展示されています。