Works
事業内容

軌道部

人々の暮らしを守る
在来線の保守と建設

軌道部では、JR東海在来線・名古屋市営地下鉄・JR貨物・第三セクター鉄道の軌道工事を行っています。担当しているJR東海在来線の主なエリアは、名古屋駅を中心とした、東海道本線(新所原~岐阜間)、中央本線(名古屋~中津川間)、関西本線(名古屋~富田浜間)等の重要なエリアばかりです。軌道部では、鉄道事業者から業務委託を受けた軌道工事の設計・施工方法を検討し、修復された軌道の管理・監督を日々行っています。

線路は列車の走行に伴い、繰り返しの衝撃により軌道に変位が生じ、またレールやそれを支えているまくらぎ・砕石等の軌道材料が劣化します。当社は変位した軌道の整備や劣化した軌道材料の取り替え等、線路の保守工事を行っています。また駅の新設工事や高架化工事、河川改修工事等に伴い、新たに軌道を新設する建設工事も行っています。

軌道工事は、比較的簡易な整備等については昼間に列車を通しながら行います。また、レールの取替え等時間を要する規模の大きい工事については、夜間、列車の来ない時間帯に行います。私たちは、鉄道を利用されるお客さまの安全と安心を第一に考え、さらに快適な乗り心地の提供を目指し、日夜、無事故無災害で線路の補修工事に努めています。

工事紹介

01在来線における軌道の保守工事

ロングレール取り換え工事

この工事は、取り換える時期に達したレールを、一度に数百メートル取り換える工事です。ロングレールとは200m以上のレールのことを言い、夜間の列車が来ない時間帯を利用し一晩で取り換えます。ロングレールは輸送車から事前に線路脇に取り卸しておき、当夜、総括軌道工事管理者の指揮のもと、数十名の熟練の技能者が息を合わせ、レール山越器という器具でレールを吊り上げて、古いレールから新しいレールに一気に取り換える作業です。レールは常に伸縮することからレール緊張器という特殊な装置を使って何十トンもの力でレールを引っ張り固定します。軌道工事は、リーダーである総括軌道工事管理者の指揮のもと、手順に従い、全員で声を掛け合い成し遂げるチームワークが大切です。

ロングレール取り換えを指揮する軌道工事管理者
輸送車からのロングレール取り卸し

02在来線における軌道の建設工事

中央新幹線名古屋駅新設に伴う軌道工事

中央新幹線名古屋駅は、幅約60m、地下約30mに建設予定であり、名古屋駅の在来線直下に駅を造る必要から、その準備作業として在来線を支えるために73連もの工事桁で仮受けする必要がありました。工事桁を架設するために、多くの列車が発着する複雑な駅構内において、列車運行に支障がないよう軌道工事を推進してきました。2014年11月以降、分岐器撤去棒線5組などの名古屋駅構内改良軌道工事を施工、2016年12月、2019年2月に2度にわたる稲沢線の線路切り換え工事を実施、また2016年9月以降、JVとして軌道部門を担当し、線路閉鎖責任者、軌道の撤去復旧や軌道整備、工事桁運搬のための保守用車運行など軌道工事を担い、2020年11月に工事桁架設73連を無事故で完遂しました。

線路切り替え工事
保守用車による工事桁運搬
工事桁架設